葬儀に関する用語集
会葬・弔問
葬儀に参列することです。それ以外は弔問といいます。
香典
香典は故人に捧げる香料代です。昔は遺体が発する臭いを消すため、多くの香や線香を絶やすことなく焚いていました。当時の香は高価だったので、そのためのお金にということが、香典という名の由来です。
焼香
葬儀で香を焚くことです。ご導師は作法に則って行いますが、一般会葬者は1回焼香でかまいません。(現在使われている業務用の香は、アレルギーのことも考慮に入れた、匂いも煙も少ないものを使用しています。)
遺影
故人を偲ぶために祭壇に掲げる写真のことです。遺影を見ながら冥福を祈ります。子孫に伝えるためのものでもあり、葬儀では一番目につくものです。まだ元気な時に自分の気に入った写真を用意しておく方もいます。
祭壇
棺と遺影を祭ってある所が祭壇です。一般に言う白木の段飾りは単なる装飾に過ぎず、宗教的にはあまり意味がありません。特に高額な段飾りは無くても構いません。
棺
棺は、丸棺・座棺・寝棺などがありましたが、現在では火葬のためすべて寝棺です。長さ180センチくらいが普通です。(人が亡くなると死後硬直で、実際の身長より10センチくらい伸びます。身長の高い方は膝を少し折り曲げて安置します。)
ドライアイス
故人を送るために大切な処置です。亡くなられて半日以内で体内にガスが発生してくるため、それを抑えるために使用します。特に暑い時期には、早めのドライアイス処置が必要です。
会席
お葬式の最後に、家族や親戚の方におもてなしする会食で、精進落としともいわれています。今は火葬中に行うことが多く、この時間は家族も親戚も一息つける時間で、火葬場内にある控室で会食するケースが増えています。
寸志
葬儀施行関係者への謝礼です。あくまで遺族の気持ちですので、必ず渡さなければならないものではありません。但し、民間火葬場や霊柩車・マイクロバスなどは料金体系に入っている場合もあり、請求される場合があります。公営の斎場や火葬場は完全にノーチップ制ですので必要ありません。
宗教
日本人の七割は、自覚するしないに関わらず仏教徒です。最近、宗教に関していろいろな問題やトラブルが取り沙汰されていますが、僧侶のモラルが原因の場合が多いようです。習慣にとらわれず、よく相談して決めて下さい。
檀家・檀信徒
菩提寺があり、寺と一定の関わりを持っている家のことです。また、檀信徒とは寺と一定の関わりを持たない家のことで、後者の場合、寺の選択は自由です。どの部分の読経をしてもらうかも自由です。
お布施
お布施は、寺に収める料金や代金ではありません。先祖や亡くなられた方を弔ってもらうための浄財です。寺の維持費や住職・僧侶の生活費でもあり、法事は別として、葬儀を営んでゆくため必要なものです。
※一連の読経をしてもらう場合の目安:
150,000円~200,000円(俗名の場合)
( 枕経 → 通夜 → 葬儀 → 火葬 → 初七日 )
戒名
一般的には、戒名は故人が仏様になる時の名前といわれていますが、これは江戸時代に檀家制度が出来てからの習慣です。もともと仏教では、戒名とは人が出家する時につける法名でした。本来なくてもかまわないものです。
寝台車
病院などで亡くなられた方を安置所まで搬送する車です。担架をストレッチャー(台車)に乗せ固定し、移動します。
霊柩車
棺を出棺場所から火葬場に搬送する車です。用途によって寝台車・霊柩車と呼び名が変わるだけです。
墓地・墓石
遺骨と魂を土に返すことが埋葬で、埋葬した土地が墓地、墓地の目印にした石を墓石と呼びます。